名もなきモスク
コムル
名もなきモスク
今回はコムルでのホームステイ先のおじいさんが毎朝行っていたモスクについて。
近くのモスク
私のホームステイ先の老夫婦は毎朝4時半に起きておじいさんはモスクへ、おばあさんは部屋で絨毯を敷いてお祈りをしていました。私はというと、そんな夫婦に申し訳ないと思いながらもベッドで寝ていました。
そんなおじいさんが毎朝通っているモスクにホームステイ先の老夫婦の隣人の女の子が誘ってくれたので、入ってみることにしました。
入ってみると、おや、
入口に色鮮やかな欄間があります。ウイグルのモスクにしては珍しいですが、コムルの地域性を考えるとあり得るかも知れません。特にこちら側に出っ張ってる梁、トルファンの古い建築でも見たような気がします。
礼拝の間に入ってみると、
まるで仏像のいないお寺のようです。不思議な感じがします。
天井には、
柱や梁、天井に様々な装飾が描かれています。やっぱりお寺みたいです。
おや、
どうやら奥に部屋があるようです。行ってみましょう。
ただの部屋でしたが、コーランを勉強するところだと言っていました。どうやらマドラサ(イスラム学院)のようです。部屋の手前にはメッカの絵とコーランの内容の一部が貼られています。
中から外へ、
どう見てもお寺のお堂ですよねー。
外では近所の人々がくつろいでいました。この人々にとってこのモスクは珍しいものでもないんでしょうね。
モスクの礼拝所の隣にこんな建物がありました。どうやら誰かのマザール(偉人の墓)のようです。でも誰なのかよくわかりません。
マザールの屋根
マザールの屋根は緑のタイルで覆われています。隣にはナマズ(アラビア語でアザーン、礼拝の時刻を知らせる)に使われるムナル(塔)が建っています。
非常に興味深いモスクでした。中国文化の影響が強いこのコムルならではのモスクでした。もしくわもともと回族の清真寺だったのか、はてまたイスラム化の遅かったこの地域のこと、もともと仏教寺院だったということ等も考えられます。
いずれにせよこれほど興味深いモスクがどんな旅行ガイドの本にも載っていないのが惜しいところです。ですが、実際シルクロードにはこうした名もなき小さなモスクがたくさんあり、魅力的なものも多いです。皆さんもシルクロードに来たらぜひ散策していろんなモスクを探してください。きっと旅行ガイドには載っていない思い出に残るモスクを見つけることができると思います♪
by alphalpha0118
| 2009-02-08 23:53
| コムル