コムルのまち
コムル
コムルのまち
ある3月、私は春の訪れをまつコムルのまちに来ました。コムルは普通の世界地図には中国語名の哈密(ハミ)とされていますが、ウイグル語ではコムルと呼びます。コムルはシルクロードでも東端に位置し、中国文化の影響が強く、人々の要望もモンゴロイド、黄色人種が強いです。以前はこのコムルのまち自体が小さなオアシスの王国でした。もしかしたらユーラシア大陸で一番東のイスラム国家だったのかも知れません。
シルクロードに来る旅行者はこの時期にはなかなか来ないようなので、この時期のシルクロードがどのような様子なのかも踏まえながらコムルのまちの様子を紹介します。
まちの北側に見える天山山脈
コムルのまちは北側を天山山脈が東西に流れ、この日は春霞のためか霞んでいますが、天気のいい日は雪をいただいた天山山脈が見えます。
凱旋門
なぜかよくわかりませんが、町の真ん中の公園に凱旋門が建てられています。このコムルのまちはシルクロードのまちの中でも東端に位置し、中国の内地に近く交通の便もいいこともあってか比較的発展しています。もともとは街の中心部に二本の川が流れる綺麗なオアシスのまちだったようなのですが、発展し過ぎて今はその様子がうかがえないのがさみしいところです。
それからこの地域は住民も農村に至るまで中国の主要な民族、漢族が多いです。それはシルクロードのほかの地域とは異なる大きな点です。
城壁
町の南にある城壁、シルクロードの中で、城壁が部分的にですが町なかに残っているのはは私が見たところ、ホータンとカシュガルと、あとはこのコムルだけです。この城壁より南側が以前はウイグル人の居住区だったようで、いまもそこに暮らす人々が多いです。
コムルの町並み
春とは言ってもまだ3月なのでポプラの木も葉が生えていないので、シルクロード特有の色鮮やかな世界はありませんが、この青い空に春の訪れを感じます。
コムルの住居の門
コムルの住居にはシルクロードのほかの地域のような外見に華やかな作りの家は少ないですが、このような鮮やかな青が門に塗られていることが多かったです。天山山脈の北側にはこのような青い塗装が多いのですが、南側には少ないので、コムルのまちはほかの天山山脈より南の地域とは少し違うと感じました。
この“青”こそがこのとき私がコムルのまちに訪れたひとつのテーマでした。このコムルでは
シルクロードのほかのまちにはない春の訪れを祝う祭り“キョクマシラップ(青い踊り)”が残されています。
それではこれからコムルの春の訪れについてレポートしたいと思います♪
by alphalpha0118
| 2009-02-04 09:09
| コムル