シルクロードの思い出

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カテゴリ:ホータン手工業( 3 )

ドッパー造り



                        ホータン


                        ドッパー造り



 新疆ウイグル自治区ではウイグル族の多い地域いたるところでこのような民族の帽子屋を見ることができます。


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 これらの帽子は“ドッパー”と呼ばれ、いまではその多くはカシュガル地区で作られているようです。私はこのドッパーがどのようにして作られているのかぜひ見学してみたいと思い、見学させてもらえるところを探しました。





 ある夏の夕暮れにホータンのドッパー造りの作業場に訪れることができました。


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  聞いてみると、ふだん街中で見かけるドッパーはひとつ機械折りで30元前後(500円くらい?)なのに対し、オーダーメイドで作るものはひとつ250元(4000円いかないくらい)もするようです。


 まずは帽子の表面に来る生地を上下縫い合わせ、空洞を作り、新聞紙で丸めた筒を入れて帽子を固くしますいきます。高級なものは新聞紙ではなく上等なホータンカガズ(カガズは紙という意味)という日本で言うような和紙のようなものを入れるようです。


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ドッパーの布地

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                   ホータン紙



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  帽子の生地となる表面の刺繍は主に女性による作業です。とても繊細な柄で、一つのドッパーを作るのに15日かかるとか。とても緻密な作業です。





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 ドッパーにはたくさん種類があります。

 手前の白い地に色とりどりの刺繍が華やかなものは若い女性が被るギュル(花)ドッパー。

 左側の黒いなかに白い柄のあるものは若い男性が被るトゥマン(斧)ドッパー、中央から右側にかけてある緑色の唐草模様は中年以降の男性が被るチマン(草)ドッパーです。

 奥にあるベルベッドの生地にビーズが施してあるものは中年以降の婦人が被るマージャン(ビーズ)ドッパーになります。



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                   真上から見たドッパー



  このドッパーを被り、オアシスの緑の中を老若男女行きかう様子はとても色鮮やかです。私が初めてホータンの地を砂漠航路を越えて訪れたとき、その様子にとても癒されました。ドッパーは私のシルクロードの思い出のなかで一番のシンボルのような存在です。




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     この製作所には小さな猫がいました。彼もこの製作所の一員のようです♪
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by alphalpha0118 | 2009-01-21 01:02 | ホータン手工業

アトラス織り





                   ホータン手工業


                    アトラス織り




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  新疆のバザールではよくこのような柄の生地が売っています。これらは今は化学繊維のものも多くありますが、本来はシルクで織られる高級なのものです。

  日本で言うところの“やがすり”に似たものでしょうか?実際やがすりに似たものもあります。ウイグルの人々はこれを“アトラス”とよんでいます。


  

  ある日、友達にアトラス織りの工場へ連れて行ってもらうことができました。



鮮やかに彩られた 門を潜って、

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 私の目に飛び込んで来たのは…、

 
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 このような糸を紡ぐ様子です。




  

  そして工場の中には機織があり、

   
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  男性が機を織っていました。どうやら“アトラス織り”は男性の仕事のようです。


 旗の先には…、

   
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  このように糸が大きな石を縛るようにして固定されています。よほど丈夫な糸なのでしょうね。このように糸を織り成して人の手によって作られるアトラスがいかに貴重なものなのかを実感できます。



  出来上がったものはこれになります。

 
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 アトラスの柄には果物が多くデザインされ、そのほか人の顔などもモチーフになっているようです。



  ウイグルの多くの女性はこれらの生地を買い、裁縫屋へ持って行き、自分の体のサイズを測ってもらい、服を仕立てます。少し昔の日本のようですね。
でも現代の日本の感覚で考えるとオーダーメイドは贅沢なことですよね。でもこちらでごく普通のことです。

  
  このようにウイグルの女性たちがアトラスの生地を使って服を仕立てるということは、もしかしたら少し昔まで日本の女性が反物で着物を仕立てていたことにちかいのかもしれません。

 
 ウイグルの女性も私たちと同じように“着道楽”が好きなんでしょうね♪


      
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                     工場の家の子供たち


               彼女たちも将来“着道楽”になるのでしょうか?
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by alphalpha0118 | 2008-08-05 02:13 | ホータン手工業

ホータンの絨毯工場


 

 
                       ホータン

                   ホータンの絨毯工房


 
 ホータンで有名なもののひとつに絨毯があります。皆さんの知ってるような床に敷く大きなものもあれば、

 
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 このように なべ敷き、やかん敷き といった小さな絨毯まであります。

 また、そんなホータンではバイクの座席に敷く絨毯までもあります。そんな絨毯に彩られたバイクを目にするのはまさに生産地ならではの光景といえます。
 



 
  友達にホータンのまち外れの絨毯工房まで連れて行ってもらいました。

  

  その絨毯工場は一軒のお宅の中にあり、工場の門をくぐると、

  
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 中には大勢の人が働いていました。比較的大きい工場のようです。
 
  
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 顔を覆った少女たちが羊毛を紡いでいました。


  ここに働きに来ているのは近所の少女たちで、みなだいたい平均、17、18歳くらいで結婚するのらしいのですが、小学校を出てから結婚するまでの数年間ここで働いて技術を身につけ、結婚後も内職として続けることが多いようです。

  

  さて工房に入ると、

   
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  少女たちが作業をしています。絨毯の毛を規格どおりに基礎となる糸と糸の間に入れていき、それを絨毯用の櫛でといているようです。


  この絨毯工房は二つの部屋に分かれ、大きな部屋ではいくつもの絨毯が織られていましたが、小さいほうの部屋では特注の大きい絨毯が織られていました。



 その特注の大きい絨毯を織っている部屋に入ると…、

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 色とりどりの糸が天井から垂れています。



  その下のほうでは、

  
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  7人の少女がひとつの横長のいすに腰をかけ、共同で作業しています。これはこの工場で製造する絨毯のなかでも最も大きい5×5、5メートルほどのサイズで、2ヵ月半くらいかかるそうです。

  色とりどりの糸から7人もの少女たちがいろんな思いを胸に一つのものを織り上げていく。オアシスのロマンたっぷりな情景です。




 ほかにも、
 
  ・ 小さなものだと   50×50センチほど、1人、3日ほどかかる
  
  ・ 中くらいのものだと 1、5×2メートルほど、2人、15日ほどかかる 
                 2  ×3メートルほど、3人、25日ほどかかる


  私たちが普段目にする絨毯は機械織りのものが多いですが、やはり手仕事の絨毯のほうが暖かさがありますよね。でもその裏には少女たちが時間を費やして地道に織り成した背景があります。
 
  
 
   絨毯を織る道具、
 
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  絨毯の毛をとぐ櫛や、毛の長さを整えるハサミなどがあります。これらを使って絨毯を織っていきます。



 
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                    私の友達も挑戦!

  
 工房長に「君も(絨毯を織る体験を)やってみたら?」と言われたのですが、たとえほんの一部とはいえ、商品なので責任重大でとても私にはできませんでした。



  色とりどりのスカーフを巻いた少女たちが何色もの糸を紡ぎ、絨毯を織り成していく様子は工場の天井から差し掛かる光の加減もあって、初めて絨毯工場を訪れた私にはとてもロマンティックにも見えました。
 

 でも実際にはとても地味な作業なんですよね。でもその少女たちによる地道な作業によってホータンが有名な絨毯の産地になれたのでしょう。そう思うと彼女たちの地道な作業が本当にすばらしいものに思えて仕方がありません。いつまでも守り続けて欲しいものだと思います。


  

  あとこれは余談ですが、絨毯工場の中を隅々まで見学していると、入り口に近い場所には真面目そうな女の子2、3人がコツコツ私語もせずに絨毯を織っているのに対し…、
 
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 工場の隅のほうでは少女たちが手を動かさず私語ばかりという光景も見られました。これにはおそらく入り口付近には工場主が良く現れるからでしょうね。どこにでも真面目な子、不真面目な子はいるものなんでしょうね。

 でも私だったらおそらく後者ですね。







  
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by alphalpha0118 | 2008-08-04 07:23 | ホータン手工業

女の子の目から見たシルクロード


by alphalpha0118
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