シルクロードの思い出

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カテゴリ:コムル( 9 )

アルトンリュック




                         コムル


                       アルトンリュック



  コムルの城壁が残るすぐ近く、アルトンリュックは発展したコムルの町はずれにあります。アルトンリュックとはウイグル語で黄金の地、華々しいオアシスの王国だったころを記憶に留める証として人々の心に宿っているものをそのように呼ぶようです。


  清朝の記録では、コムルには康熙36年(1697年)に第一代、回王(イスラム教徒の王)アブドラが封ぜられてから、1930年まで9代の王が233年にわたって続いたようです。




  アルトンリュックはこのオアシスの乾燥した地域でよく見られる泥を固めた土塀で囲まれ、ゲートを入ると一番先に見えるのは、

  
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典型的なイスラム建築のマザールです。

  これは第7代コムル王の墓らしく、コムルの建築にしては随分イスラム圏建築の風格をしており、中には第7代コムル王を囲み王妃、王族が眠っているようです。

 
 うって変わってこちら、
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  円形、八角形のドーム型の屋根をしたマザールです。どうやらモンゴル建築がベースとなり、様々な様式が混ざっているようです。私の印象ではこのような建築がコムル独特の建築様式ではないかと思っています。


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                 二つともドーム状の屋根です。

  第9代コムル王の墓のようです。一見東洋的な、漢族の建築に近い印象を受ける人も多いと思われますが、漢族の建築であれば方形のものが多いので、どちらかというと円形のこのマザールは一目ですぐに漢族の様式ではないとわかります。このように建築様式で円形を描くのは、普段円形のテントに住むモンゴルなどの遊牧民の発想です。


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                        天井の模様


  これら二つのマザールの周囲には回廊が設けられ、天井にはこのように花が描かれています。この辺りは漢族の建築様式を取り入れていると思われます。



 さて、これらマザールの西側には、
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           聖地メッカの方角を背に寺院が建っています。


  これはコムル最大のモスクで、創建は第4代コムル王の治世に建てられたとされ、5千人もの人数を収容しできるようです。




  手前にある塔は、
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            中はこのような螺旋階段になっています。

 寺院の奥はというと、
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                 このようにとても広いです。      



  それにしてもこのように柱が赤いモスクというのはとても珍しいです。この辺りは中国の中原文化が大きく影響しているように思えます。でも中原の建物に使われる赤よりは少し落ち着いた暗めの色合いというのもまた独特な感じがします。


  
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                天井にはこのように花が描かれ、


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     広い面積を誇る寺院の内部には太陽の光を取り入れる構造になっています。




  一番奥には、 
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       イマームが集団礼拝の際に説教を行う階段状の説教壇です。



モスクの壁には、
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             コムルの刺繍を思わせる壁画が描かれています。



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  これら3つの異なった様式の建築は同じ場所にあると思うと不思議ですよね♪



 ウイグル、モンゴル、中華、イスラム等の様々な様式が融合し、コムルの建築様式は成立しているようです。 これぞシルクロードならではのものですよね。
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by alphalpha0118 | 2009-02-12 00:03 | コムル

隣の女の子





                          コムル


                         隣の女の子




 私が泊まっていたホームステイ先の長屋の隣に少女が3人暮らしていました。以前レポートしたノルズの学校での催しに連れて行ってくれたのも彼女たちでした。特に、そこの末の女の子がとってもかわいかったのです。


  
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              ホームステイ先の隣の女の子とその姪です。


  彼女の顔立ちは明らかにこのコムルの人とは違います。どうやらお母さんはカシュガルの人のようです。




 
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   昼休み、中国では給食はなく、お昼は家に帰って食べます。お母さんは小麦粉を練って晩御飯の支度をしています。


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                     小麦粉を練り上げたもの


  このお母さんに御馳走になったことがありますが、お料理は本当においしかったです。正直このコムルの料理はウイグル料理でも回族料理の味付けに似て、調味料の量が多すぎてとても辛いものが多いため、このお母さんのおいしい料理は良く私の記憶に残っています。



  
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                      お父さんと一緒


 お父さん?と一瞬思ってしまいますが、彼女は6人兄弟の末っ子なのでお父さんが多少高齢でもおかしくないようです。でも私ずっとおじいさんだと思ってました(笑)。






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              放課後、姉妹が庭で宿題をしています。


  ウイグルの人々って多少寒くても外で宿題をしたりしているのを良く見かけます。確かに空気がこもってなくて、酸素が頭に回るので、集中力がわきますが。この頃は3月の終わり、コムルは寒い時期も雪も降らないので、太陽が出てる昼間はあったかくないこともないですが、日本人の感覚から言うと外でじっと勉強する感じではないです。


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                     夜、部屋の中で


  豆電球一つの部屋なのでとても暗いです。なのでぶれてしまいました。

 ウイグルだけでなく中国、経済的に豊かな家庭でもなぜか家の中は全体的に暗いです。目が悪くならないのでしょうか?彼女やその兄弟たちはこんな中で宿題をしています。でもウイグルの人って目が良い人が多いんですよ。不思議です。


  今回はなぜかホームステイ先のウイグルの少女の生活を追ったレポートでした。でもこれでシルクロードの子供の生活の様子がすこし垣間見えたと思います♪
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by alphalpha0118 | 2009-02-11 00:02 | コムル

コムル路地裏散歩




                        コムル


                       路地裏散歩






 またまた路地裏散歩です。コムルのまちの路地裏はどうなっているのでしょうか?





 コムルの南側のウイグル人居住区から北へ、町の賑やかな通りへ向かいます。

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ここはちょっとした車道です。木々の枝ぶりから緑が多い春から夏にかけて緑豊かな清々しい町並みではないかと考えられます。



 路地に入ると、

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                  ウイグルの女の子たちです。

  真ん中の子と右手の子は黄色人種が強いことからこのコムル出身の子のようですね。左手にいる子はどこかから引っ越してきたのか、それとも片親が他の地方出身なのかコムルの人々とは随分顔立ちが違います。





  北上していくと、

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  城壁跡にぶち当たりました。今では一部が保存のため塀で囲われています。近代以前はこの城壁が町の最南端だったと考えられます。





  さぁ、さらに北上すると、

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                   こんなものがありました。


  日本のものと違うのでわかりにくいですが、ビニルハウスです。日光の良く当たる南側だけがビニールがはられており、それ以外は泥で囲われています。ビニルが破れたのでしょうか?端切れが充てられています。ビニルを大量に節約できるこのようなビニルハウスは中国のどこでも見られます。エコですね。見習うべきものがあるかもしれません。

 この辺りは貧しそうな漢族の住まいがあったのでおそらくこのビニルハウスは彼らが営んでいるものだと思われます。甘粛辺りから流れてきた人々でしょうか?甘粛は砂漠や渓谷が多くて耕地面積が新疆に比べても多くないと思われます。その辺りの理由から甘粛から人が流れてるのもあってこの地域には漢族が多いのかもしれません。

 3つ上の画像の少女と言い、このビニルハウス持ち主と言い、シルクロードは相変わらず東から西へ、西から東へ、人々が移動し、定住していく様子がうかがえます。






  さて、今度は街の中心部に近い路地です。

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   地元の人たちが井戸端会議をしている模様です。売り物でしょうか?横にとても大きな箒があります。


 近くには、

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  まるで箒並木のようです。ストックでしょうか?このコムルのまちは町の中心部は中国の中でも衛生レベルが高いほうだと考えられます。この大きな箒もその一役を担っているのでしょうか?


  


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                   表通り近くのモスク


 またまたコミカルなデザインのモスクで遭遇しました。門のすぐ上にはハートマークまであります。いつ頃建てられたものでしょうか?このようなデザインのモスクはこのシルクロードでもトルファンとコムル、東側の地域でよく見かける造りです。さぁ、もうすぐ町のメインストリートに出ます!



 今回はコムルの裏通り、路地裏で見かけた気になるものをピックアップしてみました♪ 
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by alphalpha0118 | 2009-02-10 15:23 | コムル

名もなきモスク




                        コムル


                      名もなきモスク



   今回はコムルでのホームステイ先のおじいさんが毎朝行っていたモスクについて。





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                       近くのモスク


  私のホームステイ先の老夫婦は毎朝4時半に起きておじいさんはモスクへ、おばあさんは部屋で絨毯を敷いてお祈りをしていました。私はというと、そんな夫婦に申し訳ないと思いながらもベッドで寝ていました。

  そんなおじいさんが毎朝通っているモスクにホームステイ先の老夫婦の隣人の女の子が誘ってくれたので、入ってみることにしました。






   入ってみると、おや、
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  入口に色鮮やかな欄間があります。ウイグルのモスクにしては珍しいですが、コムルの地域性を考えるとあり得るかも知れません。特にこちら側に出っ張ってる梁、トルファンの古い建築でも見たような気がします。





  礼拝の間に入ってみると、

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         まるで仏像のいないお寺のようです。不思議な感じがします。







            天井には、

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      柱や梁、天井に様々な装飾が描かれています。やっぱりお寺みたいです。





            おや、

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             どうやら奥に部屋があるようです。行ってみましょう。



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 ただの部屋でしたが、コーランを勉強するところだと言っていました。どうやらマドラサ(イスラム学院)のようです。部屋の手前にはメッカの絵とコーランの内容の一部が貼られています。






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                どう見てもお寺のお堂ですよねー。






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  外では近所の人々がくつろいでいました。この人々にとってこのモスクは珍しいものでもないんでしょうね。





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  モスクの礼拝所の隣にこんな建物がありました。どうやら誰かのマザール(偉人の墓)のようです。でも誰なのかよくわかりません。






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                     マザールの屋根



  マザールの屋根は緑のタイルで覆われています。隣にはナマズ(アラビア語でアザーン、礼拝の時刻を知らせる)に使われるムナル(塔)が建っています。


  非常に興味深いモスクでした。中国文化の影響が強いこのコムルならではのモスクでした。もしくわもともと回族の清真寺だったのか、はてまたイスラム化の遅かったこの地域のこと、もともと仏教寺院だったということ等も考えられます。



 いずれにせよこれほど興味深いモスクがどんな旅行ガイドの本にも載っていないのが惜しいところです。ですが、実際シルクロードにはこうした名もなき小さなモスクがたくさんあり、魅力的なものも多いです。皆さんもシルクロードに来たらぜひ散策していろんなモスクを探してください。きっと旅行ガイドには載っていない思い出に残るモスクを見つけることができると思います♪
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by alphalpha0118 | 2009-02-08 23:53 | コムル

悪魔の砦






                         コムル


                        悪魔の砦




  今回はコムルに郊外にある悪魔の砦と呼ばれる場所を紹介します。



  中国語では「魔鬼城」と呼ばれていますが、このシルクロードにはこの地名はいくつもあるようです。それくらい遺跡や不思議な地形が残っているということなのでしょう。しかしなぜ悪魔の砦等と呼ばれているのでしょう?行って確かめることにしてみましょう!


       目的地まではコムルから西に行くこと車で1時間ほどのところです。



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         このような岩山のある広い砂漠に様々な形の岩がありました。






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                   大きな指のような形の岩




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                        二つの首を持つ化け物



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                     悪魔の砦の見張り台




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                    岩をも飲み込む大蟻地獄




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                     発見!悪魔の住処だ!



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                        戦艦出動!




  …なーんて、想像して遊んでみました。なるほどだから“悪魔の砦”なんですね。



  ただ最後から2番目に出てきた家屋にようなものはさすがに人間が造ったもので、この地域に住んでいた白人種が3千年くらい前に建造したものだと考えられています。近代になって訪れた人がここを発見した時にびっくりしてこういう名前をつけたのでしょうね。面白い場所でした。



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  さぁ、名残惜しいですが、悪魔の砦から去ります。もっと空の青い夏に来れば綺麗な風景が見られるようなので、今度は夏に行きたいと思っています♪
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by alphalpha0118 | 2009-02-07 00:38 | コムル

哈密陝西大寺




                       コムル


                     哈密陝西大寺



コムルの街を歩いていると、

  
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  こんな塔が見えました。塔の天辺に月があるのでどうやらモスクの一部のようです。




 他の場所に目をやると、

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               こんな大きな塔が見えました。



  どうやら回族のモスク、清真寺のようです。ここまで大規模なものは珍しいので行ってみることにしました。






  中に入ると、
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  一見お寺のような作りですが、大きな緑の垂れ幕に月が描いてあります。




  また違う方向を見てみると、
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  造りは全体的に中国様式ですが、この鮮やかな水色に塗られた扉がその雰囲気を全く違うものにしています。

  寺の人の許可もなく見学し、写真を撮っていると手のすいたお寺の人が私の存在に気づいたらしく無言で睨みつけてきたので、私は出て行ったほうがよさそうだと思い、立ち去ることにしました。確かに私は帽子を被っていただけで、髪を覆い隠してもいなかったままだったのでモスクに入るべきではなかったのかも知れません。特に回族はこの辺のイスラム教徒の民族の中でも戒律に厳しいと聞きますし。




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  お寺から出てきました。どうやら私は裏から入ったらしく出てきたこの門が正門のようです。さっきの人がまだこちらを睨んでいます。本当にすごい形相でした。回族の人は目が大きく、鼻が高く、人によっては顔立ちも整っていて、中国の学校でクラスの中で一番かっこいい人を聞けば大抵回族なのですが、中には怖いと思われる形相の人などもいたりします。


  回族は長い歴史の中で何度も宗教弾圧にあって来たようで、回族の人々は身を守るために回族武術なるものを編み出し、却ってそれが反乱をおこすこともあったようです。近代にはその反乱を起こした回族の人々が旧ソ連地域まで逃げ延びたらしく、彼らは東干(トンガン)とよばれているようです。なんだかこのときに会った回族の人もすごく怖くて、それこそ武術ができそうでした。

 さて、この陝西大寺、創建は1892年、しばらく荒れ果てた時代もあったようですが1999年から2年ほどかけて大修復したそうです。きれいなお寺だと思ったらどうやらそういうことだったようですね。





  そんなこんなで清真寺から出てきた私でした。でもこの清真寺は私の知る中でも最も大きなものだったのでとても心に残っています。




  
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by alphalpha0118 | 2009-02-06 15:05 | コムル

コムルのバザール




                         コムル



                      コムルのバザール





  今回はコムルのまちなかのバザールに行ってみましょう♪


 
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                       バザールの入口

   うーん、なんかウイグル文字がとても小さく表示されています。やっぱり漢族の人口が多いからですかね。あまり漢族が来ないような市場でしたが。




  さて、バザールには行ってみると、

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 入り口の感じとは打って変わってこれはまたウイグルらしいものが目に飛び込んできました。
 
  
           
  またほかの場所に目をやると、

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                またまたウイグル医学の薬屋です。

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      それにしても描かれてある動物といい、植物といい、怪しさ満点です(笑)

 

  
  バザールを奥に進んで行くと、
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               お目当てのお店がありました♪

  でも壁に掛かってあるものがウイグル人の家庭にあるものと違います。お店の人が出てきて話しているとすぐに彼女がカザフ族だということがわかりました。壁にかかってあるのはどうやらカザフ族の装飾品のようです。

 このコムルを含むハミ地区の天山山脈を越えて北側はカザフ族の土地です。ですがほかの地域のカザフ族の装飾品に比べて刺繍の色合いも可愛い気がします。カザフ族にも地域によってすこし異なってくるようです。


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                     カザフのサンドック

  上の画像nお店の入口においてありました。ウイグル族の嫁入り道具のサンドック(日本で言うながもち)はカザフの人々にも愛用されています。ただウイグルのものと違って装飾がコミカルで愛らしく、モンゴルの装飾にも似ています。




  また、バザールから少し離れたお店ですが、
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                    店舗内に並ぶ服飾

  満州族の子供の服が並んでいます。その濃い色合いからも甘粛地方のものに近いと判断できます。この地域は本当に中国文化が古くから浸透しているようです。




  店内を見渡して見ると、
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                        ありました!


  お目当てのコムル刺繍です。大きな黒いベロア地のものはクッションカバーで、小さいものは枕の側面の装飾のようです。



 このようなコムル刺繍はほかの地域のウイグル人はほとんど知りません。ほかの地域はトルファンを除けば大抵は東欧の影響を受けたクロス・ステッチが主流です。市場には少し置いてありますが、あまり知られていないこのような刺繍が文化遺産としてどこまで評価されて、今後伝えられるかと思うと心配です。文化的にそこそこ評価されているようですが、ウイグル人の間でほとんど知られていないのが不安要素です。




  今回はコムルならではのものも含めてバザールの様子をレポートしました♪
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by alphalpha0118 | 2009-02-06 08:12 | コムル

殉教者のマザール

  
 


                          コムル


                      殉教者たちのマザール





  コムルの町はずれにある殉教者のマザール紹介します。マザールは偉人の墓という意味で、イスラム圏の各地にそれぞれあるようです。


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                       緑のマザール

 観光客でもわざわざここに赴く人は多くないと思います。私がここを訪れたときもたまたま目的地に向かっている途中で、「丘の上に不思議な建物があるな。」と思い見上げたら、このマザールが見えたのです。

 大きさも日本によくある小さな神社程度の大きさで特に目立つものでもないのですが、緑色に光る陶のタイルが印象的だったのを覚えています。

 近づいてみると、
  
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  ずいぶんあっさりとした色合いの建物です。シルクロードのほかの地域の華やかな建築とは全く違うし、木材の柱に色が塗られていないのも珍しいです。東洋的だとも感じる反面、中国様式とも違います。屋根の形などから考えておそらくモンゴル様式と考えてもいいような気がしますが、おそらく様々な様式が混ざっているようです。




  建物をまわってみると、  
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  どうやらこちらが正面のようです。

  正面に来るとコムル人らしい顔立ちをしたウイグル女性がそっけなく「中見るんだったら5元いるわよ、」と声をかけてきました。私が彼女に5元を渡すと、彼女は「ここ撮影禁止だから!」と冷たく言い放ち立ち去って行きました。



 だから中の画像は撮れなかったのですが、その中は印象的なものでした。

 まるでお寺の派手な仏壇の前に立っているような、そんな感じでした。中に描かれてある文字は中国語で、中国の仏教寺院によくあるような派手な装飾がされてあり、色合いは中国の仏教寺院に比べて随分渋めでした。このマザールの墓守りはウイグル人のようなのに、建物の中はまるで回族が管理しているように思えました。


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                    マザールの正面から


  さて、このお墓にはだれが眠っているかということですが、どうやらアラブから来た3人のイスラム教の伝道士うちの一人のようです。アラブの港から広州へ、そこから西へ西へと向かう途中このコムルより西、新疆ウイグル自治区と隣の甘粛省の境目にある星星陝という渓谷で亡くなったようです。

  後世、1945年になってからこの場所に新たに殉教者の遺骨が埋葬されたようです。





  でも普段ウルムチに住んでいて、この建物を目にして、一瞬日本で訪れたことのある小さなお寺の本堂を思い出しました。もしかしたらこのコムルにあるマザールと日本のお寺の本堂の造りはどこかで関係があるのかも知れませんね。
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by alphalpha0118 | 2009-02-05 14:34 | コムル

コムルのまち



                         コムル


                       コムルのまち




  ある3月、私は春の訪れをまつコムルのまちに来ました。コムルは普通の世界地図には中国語名の哈密(ハミ)とされていますが、ウイグル語ではコムルと呼びます。コムルはシルクロードでも東端に位置し、中国文化の影響が強く、人々の要望もモンゴロイド、黄色人種が強いです。以前はこのコムルのまち自体が小さなオアシスの王国でした。もしかしたらユーラシア大陸で一番東のイスラム国家だったのかも知れません。


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  シルクロードに来る旅行者はこの時期にはなかなか来ないようなので、この時期のシルクロードがどのような様子なのかも踏まえながらコムルのまちの様子を紹介します。





 
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                 まちの北側に見える天山山脈



  コムルのまちは北側を天山山脈が東西に流れ、この日は春霞のためか霞んでいますが、天気のいい日は雪をいただいた天山山脈が見えます。



 
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                            凱旋門


  なぜかよくわかりませんが、町の真ん中の公園に凱旋門が建てられています。このコムルのまちはシルクロードのまちの中でも東端に位置し、中国の内地に近く交通の便もいいこともあってか比較的発展しています。もともとは街の中心部に二本の川が流れる綺麗なオアシスのまちだったようなのですが、発展し過ぎて今はその様子がうかがえないのがさみしいところです。

 それからこの地域は住民も農村に至るまで中国の主要な民族、漢族が多いです。それはシルクロードのほかの地域とは異なる大きな点です。



 
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                         城壁


  町の南にある城壁、シルクロードの中で、城壁が部分的にですが町なかに残っているのはは私が見たところ、ホータンとカシュガルと、あとはこのコムルだけです。この城壁より南側が以前はウイグル人の居住区だったようで、いまもそこに暮らす人々が多いです。




 
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                      コムルの町並み


  春とは言ってもまだ3月なのでポプラの木も葉が生えていないので、シルクロード特有の色鮮やかな世界はありませんが、この青い空に春の訪れを感じます。


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                       コムルの住居の門

  コムルの住居にはシルクロードのほかの地域のような外見に華やかな作りの家は少ないですが、このような鮮やかな青が門に塗られていることが多かったです。天山山脈の北側にはこのような青い塗装が多いのですが、南側には少ないので、コムルのまちはほかの天山山脈より南の地域とは少し違うと感じました。


  この“青”こそがこのとき私がコムルのまちに訪れたひとつのテーマでした。このコムルでは
シルクロードのほかのまちにはない春の訪れを祝う祭り“キョクマシラップ(青い踊り)”が残されています。



 それではこれからコムルの春の訪れについてレポートしたいと思います♪
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by alphalpha0118 | 2009-02-04 09:09 | コムル

女の子の目から見たシルクロード


by alphalpha0118
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