シルクロードの思い出

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カテゴリ:砂漠高路( 2 )

行き帰り




                       砂漠高路 その2


                         行きと帰り





  前回の続きでタクラマカン砂漠を縦断していきます。



  砂漠高路に入る前に、砂漠の中にこのようなものが見えてきました。

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  塩です!砂漠から塩が浮いています!

  この辺りの地中には塩分が含まれており、ところどころ場所によってはこのように塩が浮いています。このような海から遠く離れた砂漠ですが場所によっては塩の産地にすらなっているようです。




 さて、いよいよタクラマカン砂漠に入ります。


 しばらく行くと、

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              このように一面の砂漠が広がっています


  はじめは素晴らしいと思われるこの辺り一面砂漠というバスからの風景は12時間以上続くので、1時間もすれば飽きてきます。





 さて、バスの中の様子はと言いますと…、

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       みな疲れているのか寝台に横になってうな垂れています      




  こんなタクラマカン砂漠縦断の旅の中にも数えるほどですが休憩所があります。


  疲れた体を起してバスを下りて休憩所に向おうとすると、砂漠の砂が体中にあたったり、口や鼻から入ってりして大変でした。これでは上は長袖、下はズボンかロングスカートで頭や口や鼻も布でふさいでしまうことが必要です。

 なるほど中東や中央アジアの人々が全身を覆い隠したりするような習慣があるのは、宗教と関係があるなどという考えはまったくデタラメで、この砂漠気候に起因するものなのだなと実感しました。

  さて、砂漠の砂を遮るために幕で覆われた休憩所に入ると、

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           みな疲れた表情でお茶を飲んでいました 

  ウルムチからホータンまではバスで24時間かかるので、腹ごしらえも必要です。バスに乗っている多くの客はこのような場所で食事をします。
 

  それにしてもこの休憩所は建物の窓枠は赤く塗られ、カーテンも赤い、書かれている文字までもが赤い赤い空間でした。何か意味があるのでしょうか?




 
  さてそんなこんなでウルムチからホータンへ行きは24時間かかりました。また帰りも同じようにバスに乗ったのですが…、



            なぜか36時間かかりました。 



  帰りはバスの本数に余裕がなかったため、何とかして買えたバスのチケットで帰りました。そのチケット代は随分安いはずでした。実はそのバスがあと数日で廃車になるオンボロバスだったのです。おかげで行きでは味わえなかった経験ができました。


まず、バスはオンボロでタイヤの砂が入りすぎてタイヤ交換だったりいろんな問題が起こって、トラブルが多かったので、その間に何回もバスから外に出て過ごすことになりました。



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                   外から見たオンボロバス

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                 オンボロバスに嫌気がさす友達




  さて、バス以外の所に目をやると…、

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              バスから降りて撮った砂漠の風景

  砂漠にメッシュ状の草が生えています。これは人工的に植えられたもので砂漠にでも根付く強い種類の草です。これらを生えさせるにより砂漠高路が砂に埋まらないようにしています。
この草を保つためのメンテナンスも常に行われているようです。まさに砂と人間の知恵との闘いです。


  さて、またちがった方向に目を向けると、

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  これは中国の少数民族、回族が設けた軽食屋です。シルクロードではイスラム教徒が多いため、豚を使わないイスラム教徒向けの食品がありとあらゆる場所で提供されています。

 それにしてもタクラマカン砂漠のような大きな砂漠のなかのわずかな水源しかない場所でこのような場所で商売をしている彼らには敬服します。こんな砂漠の真ん中に住んでいるときっと不安になると思うのですが大丈夫なのでしょうか。



   さて、オンボロバスはといいますと黒い煙をまき散らし、客を真黒にしながらホータンから36時間かけて私たちをウルムチまで届けてくれました。私も途中衣類を洗う洗剤で腕を洗って汚れを落としたりと貴重な経験をしました。ありがとう、オンボロバス。

   


                  ※          ※          ※




  さて、こんな砂漠高路です。私みたいに何度も乗っていれば「もう、乗りたくない」と感じるようになりますが、長い人生で一度くらいは体験してもいいかもしれません。皆さんも機会があればぜひどうぞ。
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by alphalpha0118 | 2009-01-29 16:08 | 砂漠高路

砂漠高路 その1





                    砂漠高路 その1 


                         バス



  今回は砂漠高路についてレポートします。砂漠高路はタクラマカン砂漠の南北を縦断する全長522キロの砂漠の上に作られた道路で、1995年に完成しました。世界で3番目に大きいといわれるタクラマカン砂漠を縦断する道路というからには相当な労力を要したと思われますが、それをたった2年半で完成させてしまったといいます。

 砂漠という土地にそんな短期間で工事が行われたと思うと、どれだけ大規模な工事だったか私には想像もつきません。




   さて、ある夏の日、私は住んでいたウルムチから友達の家のあるホータンまで砂漠高路をバスで縦断することになりました。

  
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                     その時に乗ったバス

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                      バスの側面と私       


  読んで字の如く“豪華”なバスのようです。さぁ、どのように豪華なのかバスの中に入ってみましょう!
 
 
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                       バスの中


  絨毯が敷いてあります。確かに豪華です。バスの中には靴を脱いで入ります。長時間のバスの旅で靴を脱いで楽に過ごせるというのはとても有難いです。





  さぁ、バスに乗ってウルムチの街を発ちます。

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                 ウルムチの南バスターミナル付近



  ウルムチのバスターミナルからバスが出るところにたくさんの露店がありました。長旅に出る人々が買い物をするためこの付近ではこのように露店が設けられてあるようです。

  
  さぁ、砂漠高路へ出発です!どんな旅になるのでしょうか?


  っと思っていたら



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                 顔がこわばっている友達



  なぜかバスの後ろ側は写真にあるような半裸の男性たちで埋め尽くされていたではありませんか!

  どうやらホータンで何かの工事があるらしく“民工”と呼ばれる労働者が私たちの乗ったバスに乗り合わせてしまいました。暑いらしくみな裸です。さすがにこれだけの半裸状態の男性たちを目にするとちょっと暑苦しいです。



  私たちの砂漠への旅路はどうなってしまうのでしょう。ハラハラドキドキです。




                         つづく
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by alphalpha0118 | 2009-01-29 07:39 | 砂漠高路

女の子の目から見たシルクロード


by alphalpha0118
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