シルクロードの思い出

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2009年 02月 06日 ( 5 )

コムルの文化研究所






                          コムル



                      コムルの文化研究所





              今回はコムルの文化研究所に行ってみましょう♪




  私がコムルの文化に興味があるということをホームステイ先のおばあさんが研究所の人に話してくれると、研究所の人たちは機嫌よく、中を案内してくれました。




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                       コムル刺繍の靴

  黒いベルベッドの生地に刺繍がよく映えています。はじめはこのような生活の中で使う伝統的なものを見せてくれました。




   コムルの伝統的な女性の衣装、
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                 研究所のお姉さんが着てくれました。

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                       刺繍が見事です。




  さて、これは何でしょう?

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      答えは、壁にかけられる針山のようです。ピンク色でかわいいですよね♪




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        研究所の中にはコムルの衣装を着たマネキンたちが並んでいました。



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                    マネキンの履いているブーツ

    ブーツにもここまで刺繍がしてあります。フォークロアな雰囲気が漂いますよね。







 さて、衣類の次はコムルの家屋の内装についてです。

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                 コムルの装飾重視の布団置場

 ウイグルの家庭ではこのように布団や枕を飾りにします。サテン地がきらきら光ってとても豪華ですよね。





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                コムルの暖炉と造りつけのカップボード 

  さすがにここまで来ると普通の家庭にはなさそうですね。昔の富裕層の家にはあったかも知れませんが。             


  それにしてもこのような造りの豪華な収納はシルクロードのほかの地域にもみられますが、色を塗らず、このように木材本来の活かしたニスを塗ったような感じのものは見たことがなかったので、これはコムル文化の特徴的な収納家具なのでしょう。




 おや、カップボードの横にこんなものが…、

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                      何でしょうか?



  聞いてみると、どうやらお茶の葉を入れるものだそうです。とても鮮やかなお茶袋です。





  ですが、この研究所、展示がしてあるにも関わらず、とても人気のない所にあり、どうやら観光スポットにはなっていないようです。もったいない話です。こんな地元民でも一部の人しか知らないところにわざわざ連れて来てくれたホームステイ先のおばあさん、突然訪ねてきたこんな外国人に親切に説明してくれた研究所のお二人(画像に載せてる人と、もう一人男性がいてその人が田村亮にそっくりで、気になって仕方がなかったのです。)、本当にありがとうございました。
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by alphalpha0118 | 2009-02-06 23:50 | コムルの刺繍

哈密陝西大寺




                       コムル


                     哈密陝西大寺



コムルの街を歩いていると、

  
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  こんな塔が見えました。塔の天辺に月があるのでどうやらモスクの一部のようです。




 他の場所に目をやると、

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               こんな大きな塔が見えました。



  どうやら回族のモスク、清真寺のようです。ここまで大規模なものは珍しいので行ってみることにしました。






  中に入ると、
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  一見お寺のような作りですが、大きな緑の垂れ幕に月が描いてあります。




  また違う方向を見てみると、
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  造りは全体的に中国様式ですが、この鮮やかな水色に塗られた扉がその雰囲気を全く違うものにしています。

  寺の人の許可もなく見学し、写真を撮っていると手のすいたお寺の人が私の存在に気づいたらしく無言で睨みつけてきたので、私は出て行ったほうがよさそうだと思い、立ち去ることにしました。確かに私は帽子を被っていただけで、髪を覆い隠してもいなかったままだったのでモスクに入るべきではなかったのかも知れません。特に回族はこの辺のイスラム教徒の民族の中でも戒律に厳しいと聞きますし。




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  お寺から出てきました。どうやら私は裏から入ったらしく出てきたこの門が正門のようです。さっきの人がまだこちらを睨んでいます。本当にすごい形相でした。回族の人は目が大きく、鼻が高く、人によっては顔立ちも整っていて、中国の学校でクラスの中で一番かっこいい人を聞けば大抵回族なのですが、中には怖いと思われる形相の人などもいたりします。


  回族は長い歴史の中で何度も宗教弾圧にあって来たようで、回族の人々は身を守るために回族武術なるものを編み出し、却ってそれが反乱をおこすこともあったようです。近代にはその反乱を起こした回族の人々が旧ソ連地域まで逃げ延びたらしく、彼らは東干(トンガン)とよばれているようです。なんだかこのときに会った回族の人もすごく怖くて、それこそ武術ができそうでした。

 さて、この陝西大寺、創建は1892年、しばらく荒れ果てた時代もあったようですが1999年から2年ほどかけて大修復したそうです。きれいなお寺だと思ったらどうやらそういうことだったようですね。





  そんなこんなで清真寺から出てきた私でした。でもこの清真寺は私の知る中でも最も大きなものだったのでとても心に残っています。




  
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by alphalpha0118 | 2009-02-06 15:05 | コムル

コムルの住宅





                        コムル



                      コムルの住宅




 今回はホームステイ先のおばあちさんに連れて行ってもらった刺繍仲間の家が綺麗で印象的だったのでレポートします。



  さて、コムルの家の門ですが、
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                このように一見殺風景な門ですが、

 よく見てみると、

   
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                 ハートや花の装飾があります。


  このようなさりげない細工がこのシルクロードではよく見られます。特にコムルではこのような青い色の門が多いようです。




  さて、門から中に入ると、
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                      こんな扉が。


  シルクロードの少し古い建具によく見られるもの木造のものです。今では大抵改築の際に対象とならない物置小屋によく見られる扉です。





  さあ、家の中に入ってみましょう、

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  中に入ってすぐは土間ならぬレンガ間です。おばあさんの刺繍仲間が刺繍をしています。



  部屋の奥はというと、 

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  このように座敷になっています。部屋は土間、座敷合わせて8,9帖ほどでしょうか。



  座敷側の壁を見てみますと、

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  このように壁に穴があいてあり、そこに布団が収納され、上には枕が置いてあります。
このような造りは甘粛地方にも見られます。





  部屋の真ん中には、
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  石炭ストーブが置いてありました。このときは3月末でしたが、それでもまだ寒い日が続いていたのでこの過程ではまだ石炭ストーブを使っていて、とても温かかったです。

 
 そうそう、このお爺さんの帽子、

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  白い糸の部分が多い綺麗な刺繍です。この白い糸が多く使われている部分にも中国的な要素が見られます。濃い紫のベロア地に白い刺繍糸がよく映えています。




  おそらくこれがコムルのごく一般的な住宅のようです。このコムルもそうですが、またその東のトルファン地域には中国の華北地方の建築様式がみられます。現在の中国の華北地方の生活様式は漢文化の影響を受けた北方遊牧民族が作り上げた部分もあるので、このコムル地方もそれに含まれるのかも知れませんね。


 今回はコムルの住宅についてのレポートでした♪
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by alphalpha0118 | 2009-02-06 08:54 | コムルの刺繍

コムルのバザール




                         コムル



                      コムルのバザール





  今回はコムルのまちなかのバザールに行ってみましょう♪


 
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                       バザールの入口

   うーん、なんかウイグル文字がとても小さく表示されています。やっぱり漢族の人口が多いからですかね。あまり漢族が来ないような市場でしたが。




  さて、バザールには行ってみると、

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 入り口の感じとは打って変わってこれはまたウイグルらしいものが目に飛び込んできました。
 
  
           
  またほかの場所に目をやると、

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                またまたウイグル医学の薬屋です。

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      それにしても描かれてある動物といい、植物といい、怪しさ満点です(笑)

 

  
  バザールを奥に進んで行くと、
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               お目当てのお店がありました♪

  でも壁に掛かってあるものがウイグル人の家庭にあるものと違います。お店の人が出てきて話しているとすぐに彼女がカザフ族だということがわかりました。壁にかかってあるのはどうやらカザフ族の装飾品のようです。

 このコムルを含むハミ地区の天山山脈を越えて北側はカザフ族の土地です。ですがほかの地域のカザフ族の装飾品に比べて刺繍の色合いも可愛い気がします。カザフ族にも地域によってすこし異なってくるようです。


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                     カザフのサンドック

  上の画像nお店の入口においてありました。ウイグル族の嫁入り道具のサンドック(日本で言うながもち)はカザフの人々にも愛用されています。ただウイグルのものと違って装飾がコミカルで愛らしく、モンゴルの装飾にも似ています。




  また、バザールから少し離れたお店ですが、
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                    店舗内に並ぶ服飾

  満州族の子供の服が並んでいます。その濃い色合いからも甘粛地方のものに近いと判断できます。この地域は本当に中国文化が古くから浸透しているようです。




  店内を見渡して見ると、
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                        ありました!


  お目当てのコムル刺繍です。大きな黒いベロア地のものはクッションカバーで、小さいものは枕の側面の装飾のようです。



 このようなコムル刺繍はほかの地域のウイグル人はほとんど知りません。ほかの地域はトルファンを除けば大抵は東欧の影響を受けたクロス・ステッチが主流です。市場には少し置いてありますが、あまり知られていないこのような刺繍が文化遺産としてどこまで評価されて、今後伝えられるかと思うと心配です。文化的にそこそこ評価されているようですが、ウイグル人の間でほとんど知られていないのが不安要素です。




  今回はコムルならではのものも含めてバザールの様子をレポートしました♪
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by alphalpha0118 | 2009-02-06 08:12 | コムル

ウスタズの刺繍




                          コムル


                        ウスタズの刺繍






  ウスタズ、ウイグル語で師匠という意味です。今回はコムル刺繍のウスタズの刺繍を見せてもらいに行って来ました。



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                     コムル刺繍のウスタズ 


         ウスタズの家にはたくさんの刺繍されたものであふれていました。





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          でもこれって、…どこの部分に使う刺繍なんでしょう?




  ウスタズが何やら作業をしています。

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   刺繍をサテン地に張り付けていますね、



  あ、そうか!

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   どうやら枕の側面の装飾になるそうです。華やかな枕ですね。


ウイグル人は布団や枕を日本のように押入れに押し込めず、側面を見せて部屋のインテリアにする文化があるのですが、コムルの枕ほど華やかな装飾は他の地域では見たことがありません。

 でもそういえば、日本でも私の祖父母の家で布団部屋に布団を見せるように扇形の穴が空いていたのを思い出しました。日本にでも“寝具を見せる”文化はあるようですね。




  また興味深いものを目にしました。
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  どうやら中国人の子供がかぶる帽子に似ていますが、コムルの子供もこれを同じように被るのでしょうか、

 おや、
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  ここにも刺繍があります。本当に見事な刺繍ですね。





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                       枕の側面




  本当にウスタズの刺繍は見事です。普通のコムルの刺繍職人なら刺繍糸を二本使って刺繍するのに、このウスタズは一本しか使わないため繊細な仕上がりになるのです。また技術も素晴らしいですが、デザインも独特で色合いも綺麗です。花は蓮や梅、牡丹などの中国人好みのものもあり、柘榴の実のようなウイグル人が好むもの、植物のツルが伸びたようなイスラム文化の唐草模様のような表現もあり、このコムルが如何に中国文化とウイグル、イスラム文化とが融合した文化を育んで来たかを知ることができます。


  このときにウスタズの刺繍を見て、コムル刺繍だけでなく、その背景にあるコムルの文化そのものに、より興味が出てきました。



  ですが、この刺繍だけでも十分にコムルの文化の融合が様子がうかがえると思います。コムル刺繍はコムル文化の収縮図のような気がします。
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by alphalpha0118 | 2009-02-06 00:56 | コムルの刺繍

女の子の目から見たシルクロード


by alphalpha0118
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