シルクロードの思い出

alphalpha.exblog.jp ブログトップ

2009年 02月 05日 ( 2 )

殉教者のマザール

  
 


                          コムル


                      殉教者たちのマザール





  コムルの町はずれにある殉教者のマザール紹介します。マザールは偉人の墓という意味で、イスラム圏の各地にそれぞれあるようです。


c0164345_1431414.jpg

 
                       緑のマザール

 観光客でもわざわざここに赴く人は多くないと思います。私がここを訪れたときもたまたま目的地に向かっている途中で、「丘の上に不思議な建物があるな。」と思い見上げたら、このマザールが見えたのです。

 大きさも日本によくある小さな神社程度の大きさで特に目立つものでもないのですが、緑色に光る陶のタイルが印象的だったのを覚えています。

 近づいてみると、
  
c0164345_1432544.jpg


  ずいぶんあっさりとした色合いの建物です。シルクロードのほかの地域の華やかな建築とは全く違うし、木材の柱に色が塗られていないのも珍しいです。東洋的だとも感じる反面、中国様式とも違います。屋根の形などから考えておそらくモンゴル様式と考えてもいいような気がしますが、おそらく様々な様式が混ざっているようです。




  建物をまわってみると、  
c0164345_14321375.jpg

  どうやらこちらが正面のようです。

  正面に来るとコムル人らしい顔立ちをしたウイグル女性がそっけなく「中見るんだったら5元いるわよ、」と声をかけてきました。私が彼女に5元を渡すと、彼女は「ここ撮影禁止だから!」と冷たく言い放ち立ち去って行きました。



 だから中の画像は撮れなかったのですが、その中は印象的なものでした。

 まるでお寺の派手な仏壇の前に立っているような、そんな感じでした。中に描かれてある文字は中国語で、中国の仏教寺院によくあるような派手な装飾がされてあり、色合いは中国の仏教寺院に比べて随分渋めでした。このマザールの墓守りはウイグル人のようなのに、建物の中はまるで回族が管理しているように思えました。


c0164345_1433043.jpg

                    マザールの正面から


  さて、このお墓にはだれが眠っているかということですが、どうやらアラブから来た3人のイスラム教の伝道士うちの一人のようです。アラブの港から広州へ、そこから西へ西へと向かう途中このコムルより西、新疆ウイグル自治区と隣の甘粛省の境目にある星星陝という渓谷で亡くなったようです。

  後世、1945年になってからこの場所に新たに殉教者の遺骨が埋葬されたようです。





  でも普段ウルムチに住んでいて、この建物を目にして、一瞬日本で訪れたことのある小さなお寺の本堂を思い出しました。もしかしたらこのコムルにあるマザールと日本のお寺の本堂の造りはどこかで関係があるのかも知れませんね。
[PR]
by alphalpha0118 | 2009-02-05 14:34 | コムル

刺繍仲間の集う





                         コムル


                       刺繍仲間が集う





ホームステイ先のおばあさんに連れられ、ある刺繍仲間の家にやって来ました。

  
c0164345_056634.jpg

  水色の窓枠、テレビの上のコムルならではの帽子、どこにでもあるように見えて、どれをとってもコムルの家の風景です。





c0164345_0563917.jpg

  刺繍の出来栄えについて話し合っているようです。





c0164345_057759.jpg

  ホームステイ先のおばあさんに「あんたも何か記念に買ったら?」と押し売りされてしまいました。もともとひとつは欲しかったので、どれにしようか考えました。





c0164345_0573778.jpg

  これなんかピンクと水色の花の刺繍が可愛いですけど…、

c0164345_0581869.jpg

  少し迷いましたが、紫のベロアにピンクの大きな花の刺繍のものにしました。帽子を固くしている糊が固まりすぎて少し硬いのでこの家のおじいさんが石炭ストーブの上で溶かしてくれています。石炭ストーブはもうこのときは3月の終りなので使っていなかったのですが、ストーブは熱が伝わりやすいため日光にあたるだけでも暖かくなっているようです。





c0164345_0594566.jpg

                   ストーブの上に放置された帽子
  
  少し変な光景ですね。しばらくこのままの状態でした。この間おばあさんと刺繍仲間たちが仲良く話していました。私はこのころ少しずつウイグル語を話し始めた時期だったので、ひたすらコムル方言の早い口調に戸惑っていました。コムル人の気質は江戸っ子のようにせっかちで早口です。




c0164345_103795.jpg

                       おじいさんと孫

  この家のおじいさんが孫に帽子を被せています。

  コムルの人の顔は混血のウイグル族の中でもこの子供のように黄色人種が強く、同じウイグル人でも「コムル人は漢族と見分けがつかない。」というほどです。
 現代のウイグル族は西へ行けばいくほど白人種との混血が目立ちますが、唐代に勢力を誇った遊牧民族として知られるウイグルはコムルの人のような顔をしていたのではないかとイメージしたりもします。


  それにしてもコムルの人の話し方は早口でした。とても聞き取れません。その中でもホームステイ先の勝気なおばあさんは典型的なコムルのご婦人だったのではないかと思います。十分コムルならではの体験が出来たのではと思うと嬉しい限りです。



 
 
[PR]
by alphalpha0118 | 2009-02-05 01:37 | コムルの刺繍

女の子の目から見たシルクロード


by alphalpha0118
クリエイティビティを刺激するポータル homepage.excite
カレンダー