シルクロードの思い出

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2009年 02月 04日 ( 4 )

ホームステイ先




                          コムル


                        ホームステイ先



  コムルでは滞在中1週間はある老夫婦の家にホームステイさせてもらいました

   
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                     門の前に立つご主人


  別に前もってその老夫婦の家に泊まらせてもらえるように頼んでいたわけではありません。

 あてもなくコムルのまちについたばかりの私が町はずれをうろうろしているところに素敵な刺繍をした帽子を被っている老夫婦がいたので、もともとほかの地域では見られないコムルの刺繍に興味があった私は私が「この刺繍きれいですね!他のまちでは見ないものですね!」と声をかけると、少し勝気な感じのおばあさんが「あんたうちに来てお茶でもしてく?私刺繍やってんのよ、いろいろ見せてあげるよ!」と言ってくれたので、遠慮なく家に寄せてもらったあげく、1週間も泊まらせてもらったのです。

 さすがホスピタリティ精神に満ちたシルクロードの人々です。旅人にはとても親切です。

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                         勝気なおばあさん




  そうそう老夫婦がどんな帽子を被っていたかというと…、

  
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                        前から


          前からではよくわからないので後ろ側を見せてもらいました


 
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  深緑のベロア生地に綺麗なピンクの花の刺繍です。コムルの人の帽子には一足先に春が来ているようです。



  さて、おばあさんの帽子はというと…

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  紺のベロア生地に赤やピンクの花、花を立体的に描くために黄色い糸を花びらの根元の部分にうまく使っています。淵は豪華に金色のサテン生地を使っていて、手前には柘榴石のような石をつけています。おばあさん、ちょっと派手目が好きなようです。




  さぁ、そんなおばあさんの手先を見ると、
   
 
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                      こんなものが!


            刺繍ができてから帽子を組み立てるようです。





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  それにしてもおばあさん、だいぶ目が疲れた感じです。刺繍というのは根気のいる手作業で、とても神経を使うようです。横に座っているのは隣に住んでいる末っ子の中学1年生の女の子。彼女もおばあさんの刺繍を見に来たようでした。




   そうそう、興味深いものを目にしました。

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                  刺繍の台紙に使われていた本 

 ローマ字で書かれた本のようですが…、よく見たらひと昔の前のウイグル文字で書かれた中国語の本のようです。



 ウイグル語は今ではアラビア文字を改良したものを使われていますが、これは1982年から使われ始めた文字です。それまではローマ文字を使った表記の文字を使っていました。

 20世紀初頭にウイグル語で発行された新聞もローマ字表記のものだったようで、ローマ字表記のウイグル語は近代化以降長く使われていたようです。ですから今の40代より年配の人々は、ローマ字表記のウイグル語で字を書く人が多かったりします。



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                     家の庭から見た門の外

  思い入れのある風景です。門によって二つに切りとられた青い空、家の門の向こうにはモスクが見えました。この写真を見ると、春の訪れを待つコムルの郊外の静かなまちの様子が今も目に浮かびます。



 
  こんな感じで、おばあさんの刺繍をする様子を見ながら老夫婦のもとに1週間も泊まらせていただきました。こんな見ず知らずの外国人の私を1週間も泊まらせてくれました。
 どうやらこの老夫婦の二人の子供たちも外国に勉強に行ってるという事でした。「あんたみたいな外国から来た人によくしてあげたら、私たちの子供たちも外国でそこの人に良くしてもらえるかもしれないからね、」と言って私を受け入れてくれました。本当に有難かったです。


 シルクロードにはこの夫婦のようにホスピタリティ精神にあふれた人が本当に多いのです。
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by alphalpha0118 | 2009-02-04 15:33 | コムルの刺繍

コムルのまち



                         コムル


                       コムルのまち




  ある3月、私は春の訪れをまつコムルのまちに来ました。コムルは普通の世界地図には中国語名の哈密(ハミ)とされていますが、ウイグル語ではコムルと呼びます。コムルはシルクロードでも東端に位置し、中国文化の影響が強く、人々の要望もモンゴロイド、黄色人種が強いです。以前はこのコムルのまち自体が小さなオアシスの王国でした。もしかしたらユーラシア大陸で一番東のイスラム国家だったのかも知れません。


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  シルクロードに来る旅行者はこの時期にはなかなか来ないようなので、この時期のシルクロードがどのような様子なのかも踏まえながらコムルのまちの様子を紹介します。





 
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                 まちの北側に見える天山山脈



  コムルのまちは北側を天山山脈が東西に流れ、この日は春霞のためか霞んでいますが、天気のいい日は雪をいただいた天山山脈が見えます。



 
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                            凱旋門


  なぜかよくわかりませんが、町の真ん中の公園に凱旋門が建てられています。このコムルのまちはシルクロードのまちの中でも東端に位置し、中国の内地に近く交通の便もいいこともあってか比較的発展しています。もともとは街の中心部に二本の川が流れる綺麗なオアシスのまちだったようなのですが、発展し過ぎて今はその様子がうかがえないのがさみしいところです。

 それからこの地域は住民も農村に至るまで中国の主要な民族、漢族が多いです。それはシルクロードのほかの地域とは異なる大きな点です。



 
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                         城壁


  町の南にある城壁、シルクロードの中で、城壁が部分的にですが町なかに残っているのはは私が見たところ、ホータンとカシュガルと、あとはこのコムルだけです。この城壁より南側が以前はウイグル人の居住区だったようで、いまもそこに暮らす人々が多いです。




 
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                      コムルの町並み


  春とは言ってもまだ3月なのでポプラの木も葉が生えていないので、シルクロード特有の色鮮やかな世界はありませんが、この青い空に春の訪れを感じます。


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                       コムルの住居の門

  コムルの住居にはシルクロードのほかの地域のような外見に華やかな作りの家は少ないですが、このような鮮やかな青が門に塗られていることが多かったです。天山山脈の北側にはこのような青い塗装が多いのですが、南側には少ないので、コムルのまちはほかの天山山脈より南の地域とは少し違うと感じました。


  この“青”こそがこのとき私がコムルのまちに訪れたひとつのテーマでした。このコムルでは
シルクロードのほかのまちにはない春の訪れを祝う祭り“キョクマシラップ(青い踊り)”が残されています。



 それではこれからコムルの春の訪れについてレポートしたいと思います♪
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by alphalpha0118 | 2009-02-04 09:09 | コムル

クルバン祭





                        トルファン


                        クルバン祭




 クルバン祭、日本語に訳すと犠牲祭でイスラム暦の新年にあたります。もともとは中東地域の風習のようですが、イスラムの伝播によってこのシルクロードで広く行われるようになり、現在では最も大きなイベントになっています。普段私たちとの使う太陽暦とはずれるので、毎年違う時期に行います。


 ウルムチの冬は寒いですがこの時期だけは通りは賑やかになり、活気づきます。

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                      山積みされたサンザ

  “サンザ”とは油で揚げた小麦粉の生地に砂糖を振りかけた甘いお菓子で、見た目にボリューム感があり、食卓の真ん中に置くとお祭り気分を醸し出してくれる、おそらくこのシルクロードの人々にとってのケーキのような存在です。

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                  ちゃぶ台の上に置かれたサンザ




そうそう、こんな光景も見かけました

  
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                        「サツだ!!」

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                       「ずらかれー!!」


  どうやら警察が来たようです。多くの人が許可を得て屋台の仕事をしてるわけじゃないようですね。


  こんな光景もクルバン祭ならではの風景です。




  

  さて、ある冬、ウルムチからバスで2時間ほどのトルファンのまちに友達が帰郷するので連れて行ってもらいました。



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          さぁ、これがクルバン祭のメインディッシュです!




  クルバン祭では各家庭、豪華に羊を1匹平らげます。

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  このように村の専門の人がまわって来て、羊をできるだけ苦しめず首元の動脈を切り出血させて、殺します。



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  このように羊の皮を部分的に裂き、そこから息を吹きいれ皮をふくらませ、皮が切りやすいようにします。この画像での動作は羊の皮が十分に膨らんでいるか確かめるために外から羊を叩いている様子です。



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  次にこのように肉を高い所から吊るします。そして内臓を出していくのですが、このとき羊を吊るすときに男性二人がかりで重そうに持ち上げていました。どうやらこの内臓が水分も含んでいる分重いようです。



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  このときにできた皮、毛、すべては利用することができます。内臓も豊富なビタミン源として、腸は腸詰にして調理でき、無駄は一切ありません。犠牲祭はこのように1匹の羊を無駄なく使うことで犠牲になってくれた羊に感謝をするための行事のようです。





  
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                    クルバン祭の御馳走         


  ここに準備されているのがシルクロードのクルバン祭の御馳走です。サンザをメインに置き、ドライフルーツや飴、クッキーなどの甘いお菓子を並べ、お客さんが来ればさっきの羊を調理して出します。




  各家庭で御馳走を用意して、親戚や友達が来れば御馳走を振る舞う、お正月は世界のどこでも同じようなことをするようですね。単な説明になりましたが、これがシルクロードのお正月の模様です。

 もし皆さんがシルクロードにクルバン祭の時期に行ったら知り合った気のいい人々が御馳走をしてくれるかも知れません。シルクロードに住む人は皆、ホスピタリティ精神にあふれた接待好きの人々ですから♪
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by alphalpha0118 | 2009-02-04 08:10 | クルバン祭(犠牲祭)

ウイグル舞踊





                         ウルムチ


                        ウイグル舞踊





  そうそう、一番と言ってもいいほど大事なものを紹介するのを忘れていました。


    ウイグルといえば歌や踊りを愛する民族でした。







 
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                        ちんどん屋


  “ナグラ”と呼ばれる太鼓を叩き新装開店の店の前で客を呼び込もうとする人々です。日本で言うちんどん屋さんでしょうか。結婚式の時もトラックに乗って踊ったりと音楽、歌や踊りが大好きな彼らです。



 今回はウルムチでこそ見られる豪華なダンスショーの模様をご紹介します。




まずはウイグルの代表的な踊りから

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                      くるくるまわっています
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                      ウイグルの踊り子たち

  このようにくるくるまわる、そんな踊りがウイグルをはじめトルコ系の民族の特徴的な踊りです。老若男女、皆くるくるまわります。衣装はカシュガル女性の典型的な服飾です。




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                         お椀踊り

  これはお椀に水を入れこぼさないように踊るというものです。一番天辺のお椀に水が入っておりその下にいくつものお椀を重ねています。そのため動きが制限されるので動きが面白くて特徴的です。



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                        ロシア娘たち

  同じような出し物ばかりでも面白くないので、彼女たちのようなゲストも招いて舞台の雰囲気を変えるようです。この画像の踊りはウクライナの踊りですが、彼女たちはカザフスタンから出稼ぎに来たロシア人ダンサーのようです。


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                        ロシアの踊り


  ウルムチは部分的にロシア文化圏とも言えなくもないまちで、この劇場ではロシアの踊りが披露されていました。青いサテンの衣装がとてもきれいです。




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                        ナズェルカム 

  とても有名なトルファンという土地の踊りで、動物のまねをしたりして面白おかしく踊ります。場の雰囲気がとても盛り上がるのでいつも演目の最後になることの多い踊りです。




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                        輪になって踊る



  これはおそらく最後の踊りだったと思われます。またくるくるまわっています。このあと客席の観客も参加して踊るという催しがシルクロードの多くの劇場で行われているようです。


 一番初めに紹介した画像でもそうですが、最後の踊りのこの画像でも踊り子たちは輪になって円を描くようにまわり、そして自分自身もくるくるまわっています。
  このような動作はシャーマニズムに由来し、彼らの古くからの宗教儀式そのもののようです。現在もトルコ等の中東地域で“スーフィー(神秘主義)”と呼ばれる人々のイスラム教の儀式でこのようにくるくるまわる動作がありますが、これも彼らの古い時代に信仰していたシャーマニズムから来ていると考えられています。また唐代に長安の都で流行ったといわれる天女が舞い降りるような動作の旋回舞もやはりこのシルクロードから来ていたようです。




  正直なところ私は音楽や踊りに疎いので、うまく表現できないのですが、とにかく彼らは歌や踊りを愛する民族だということはシルクロードで生活していれば実感します。


  ですが、今回紹介したように劇場でのダンスショーはとても見ごたえがあるので、みなさんもシルクロードにいらしたら一度は劇場に足を運んでみたください♪









  
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by alphalpha0118 | 2009-02-04 01:23 | ウルムチ

女の子の目から見たシルクロード


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