アトラス織り
ホータン手工業
アトラス織り
新疆のバザールではよくこのような柄の生地が売っています。これらは今は化学繊維のものも多くありますが、本来はシルクで織られる高級なのものです。
日本で言うところの“やがすり”に似たものでしょうか?実際やがすりに似たものもあります。ウイグルの人々はこれを“アトラス”とよんでいます。
ある日、友達にアトラス織りの工場へ連れて行ってもらうことができました。
鮮やかに彩られた 門を潜って、
私の目に飛び込んで来たのは…、
このような糸を紡ぐ様子です。
そして工場の中には機織があり、
男性が機を織っていました。どうやら“アトラス織り”は男性の仕事のようです。
旗の先には…、
このように糸が大きな石を縛るようにして固定されています。よほど丈夫な糸なのでしょうね。このように糸を織り成して人の手によって作られるアトラスがいかに貴重なものなのかを実感できます。
出来上がったものはこれになります。
アトラスの柄には果物が多くデザインされ、そのほか人の顔などもモチーフになっているようです。
ウイグルの多くの女性はこれらの生地を買い、裁縫屋へ持って行き、自分の体のサイズを測ってもらい、服を仕立てます。少し昔の日本のようですね。
でも現代の日本の感覚で考えるとオーダーメイドは贅沢なことですよね。でもこちらでごく普通のことです。
このようにウイグルの女性たちがアトラスの生地を使って服を仕立てるということは、もしかしたら少し昔まで日本の女性が反物で着物を仕立てていたことにちかいのかもしれません。
ウイグルの女性も私たちと同じように“着道楽”が好きなんでしょうね♪
工場の家の子供たち
彼女たちも将来“着道楽”になるのでしょうか?
by alphalpha0118
| 2008-08-05 02:13
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