ユスフ・ハッス・ハージブのマザール
カシュガル郊外
ユスフ・ハッス・ハージブのマザール
カラ・ハン朝(9世紀中頃 - 1211年)時代のカシュガルの宮廷につかえた侍従、ユスフ・ハッス・ハージブのマザールが郊外にあるというのでやってきました。
建物が新しいようですね。どうやら近年移築されたもののようです。原因は本来あった場所がカシュガルの旧市街の北側に位置するトゥマン河の近くで氾濫を避けて現在の旧市街から南に離れた場所に移されたと言われています。
マザールの中の通路
ユスフ・ハッス・ハージブの肖像画
ユスフ・ハッス・ハージブはモンゴル帝国時代に衰退し、今は亡き都市、ベラサグン出身で、カシュガルへ赴いて、宮廷につかえた知識人で、『クタドゥグ・ビリグ(幸福に関する知識)』という韻文形式で君主のためのあるべき姿や品行を説いた教訓、道徳の書を著した人物のようです。現キルギス共和国の1000ソム紙幣に印刷されているようで、トルコ系の民族に愛されている人物ようです。
マザールの中には、
棺を現したものが置かれています。
上を見上げると、
ドームの天井が見えます。ドームを囲むように設けられたの窓から光が差し込みます。
実はこのマザールは現段階ではユスフ・ハッス・ハージブのマザールということになっていますが、実際は定かではないようです。なんせ中央アジアには多くの偉人のマザールがあり、誰のものかわからないマザールも多く存在します。もしかするとユスフ・ハッス・ハージブ以外の、誰か他の人物のものではないかとも言われているようです。
最後に、
マザールの傍の庭園で
マザールの周りにはこのようなきれいな庭園が設備されていました。もしこのマザールがユスフ・ハッス・ハージブのものかは定かではなくても、トルコ系の人々によって彼が賢人として湛えられている様子はこの美しい庭を見れば明らかです♪
by alphalpha0118
| 2010-12-26 00:12
| カシュガルのマザール